2025/01/22
岡山市中区にて、遺品整理のお手伝いとして出張買取を行いました。今回発見されたのは、中国の名工による錫製茶道具と、日本を代表する茶道具作家「十一代 大西清右衛門(浄寿)」の鉄瓶という貴重な品々。それぞれの魅力と作り手について詳しくご紹介します。
1. 中国名工・沈存周製の錫製茶入(茶葉入れ)
特徴と価値
- 発見された茶入れは、中国茶道具の名匠「沈存周」による作品です。沈存周は、錫製品製作の第一人者として名高く、細部に至るまで精巧に作り込まれた作品で知られています。
- 茶葉を湿気から守るための実用性と、錫の輝きが醸し出す美しさが共存した一品。保存性に優れ、長年の使用にも耐えうる堅牢さがあります。
評価ポイント
- 錫特有の柔らかい光沢が美しく、時代を経ても損なわれない高品質な作品。
- 沈存周の銘が刻まれており、オリジナルであることが確認されました。
- 茶葉保存のための実用品としての評価だけでなく、コレクターズアイテムとしても価値が高い一品です。
作家情報:沈存周
- 沈存周(シン・ツンジョウ ちんそんしゅう)は、中国江蘇省宜興市を拠点に活動していた錫工芸の巨匠。彼の作品は、中国茶文化の中心的な道具として高い評価を得ており、特に茶入や茶器の分野で絶大な人気を誇ります。
こんな方に需要があります
- 高品質な中国茶道具を求める愛好家。
- 茶葉保存用として実用性を重視する方。
- 錫製品の名工の作品をコレクションしたい方。
2. 中国 張廣徳製の錫製茶托(煎茶碗の受け皿)
特徴と価値
- 錫製茶托は、中国の名工「張廣徳」の工房による作品。張廣徳は繊細な彫刻と錫の素材美を活かした煎茶道具で知られています。今回の茶托は、梅の花を模した優美なデザインが特徴で、実用性と装飾性を兼ね備えた一品です。
- 表面の彫刻は精巧で、湯飲みを置くだけでなく、卓上を美しく演出する芸術品としての価値も高いものです。
評価ポイント
- 茶托の裏面には「張廣徳」の銘が刻まれており、作家の真作であることが確認されました。
- 錫の質感と手触りの良さが際立ち、湯飲みを支えるための実用品としても優れています。
- 保存状態が良好で、箱書きの桐箱付きであることが評価を高めています。
作家情報:張廣徳
- 張廣徳(チャン・グアンデ ちょうこうとく)は、中国の錫工芸を代表する職人であり、伝統技術を受け継ぎながら独自のデザイン性を発揮しています。彼の作品は実用性を重視しつつ、美術的価値も高いとされています。
こんな方に需要があります
- 美しいデザインの茶道具を探している方。
- 中国茶の文化を愛する方や高級茶托を求める方。
- 錫工芸品の収集家やコレクター。
3. 十一代 大西清右衛門(浄寿)作の鉄瓶
特徴と価値
- 日本を代表する茶道具作家「十一代 大西清右衛門(浄寿)」の鉄瓶が見つかりました。
- 大西家は450年以上の歴史を持つ釜師の名門で、茶道の世界では非常に高い評価を受けています。今回の鉄瓶は、滑らかな曲線と緻密な模様が美しく、茶道具としての実用性と芸術品としての価値を兼ね備えた逸品です。
評価ポイント
- 作者の銘が確認でき、真作であることが証明されました。
- 保存状態が良く、茶道の実践や鑑賞用としても価値が高い作品でした。
- 湯をまろやかにする鉄瓶ならではの実用性に加え、鉄の持ち手や蓋を銀で巻くという美しい意匠が高評価です。
作家情報:十一代 大西清右衛門(浄寿)
- 大西清右衛門家は京都を拠点に活動する釜師の家系で、千利休の流れを汲む茶道具を手掛けてきました。十一代目浄寿は、伝統を守りながらも新たな技法を取り入れることで、茶道具の世界に大きな影響を与えました。
こんな方に需要があります
- 茶道を嗜む方や茶会で使用する高品質な茶道具を探している方。
- 鉄瓶の美術的価値を評価するコレクター。
- 日本の伝統工芸品を愛する方や贈答品として特別な一品を求める方。
お問い合わせ
これらの事例のように、当店では骨董品や茶道具、趣味性の高いコレクターズアイテムまで幅広く買取を行っております。遺品整理や空き家整理に関するご相談もお気軽にどうぞ!
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